■
日本語についての独り言
Table of Contents
1 「て形」の 「て」 、助詞の 「に」 に由来する助詞
- 「見 た 」の た
これは文語では、見 たり 。 たり は てあり がつまったもの。
- 「駅 で 」の で
これは文語では「駅にて」。 で は にて がつまったもの。
- なり
文語の なり は にあり がつまったもの。
- な形容詞
「異様な」は文語では「異様なる」。 なる は にある がつまったもの。
- なら、ならば
ならば は にあらば がつまったもの。 なら は ならば がつ まったもの。
- たら、たらば
たらば は てあらば がつまったもの。 たら は たらば がつ まったもの。
- 「雨が降っても」、「暑くても」、「雨でも」の「ても」、「でも」
同じような機能をもっているものなのに、なぜ名詞につくときは「て」で なく、「で」なのか。
答は、「て」は動詞と い形容詞 の場合、連用形の活用語尾にそのまま付 けられるが、名詞の場合は「雨にて」のように間に「に」がはさまる。 この「にて」がつまって「で」になる。
なお、「簡単な」のような な形容詞(形容動詞) も、「簡単」という語 は名詞なので、「簡単でも」となる。
- 「だ」、「である」
「である」は「にてある」がつまったもの。「だ」は「である」がつまっ たもの。
だから、「だった」は「であった」がつまったもの。